INTERVIEW
why now ‘getting out of the box’ ?
真摯に、向き合う。
AI時代に生きる、経験と人間力。

「箱から出る」に込めた思い。
社名の由来は、どういう意味ですか?
getting out of the boxという言葉からとっています。「箱から出る」。この言葉には、いろいろな意味を込めています。
思い込みから、一歩外へ。
ひとつめは、自分たち自身に向けたメッセージです。
人には無意識の「認知バイアス」があります。先入観や自分の経験に囚われ、都合のよい解釈ばかりが目に入ってしまう。無意識なだけに、けっこう厄介です。今はSNSなどのアルゴリズムで、それがさらに助長されやすい環境です。
みんなで前向きに問題解決に取り組むためには、自分の思い込みから離れ、目の前の課題に集中する姿勢が大事だと考えています。
自分の殻や先入観に囚われていないか。ちゃんと「問題解決」に集中できているか。
初心に戻り、この姿勢を忘れないために、「getting out of the box」を掲げています。
新しい視点を、共に。
「getting out of the box——固定観念を打ち破る新しい視点を提供する」
この思想は、お客様への提案でも、私たちの価値につながっています。
お客様のモヤモヤとした課題を、まるで箱の奥から取り出すように、一つひとつ丁寧に解き明かしていく。その過程で、お客様自身も気づかなかった新たな可能性を発見できる。
また、「社外」だからこそ課題を突破できる役回りもあります。私たちは、そうした変革を一緒に起こすパートナーでありたいと思っています。
専門性と、人間力。
gootboxは、大手企業様をはじめ、数多くの実績を積み上げてきたクリエイティブチームの専門性と経験が、提供価値の軸となっています。
これまでも、制作にとどまらず、お客様の課題を整理し、戦略を共に考えるところから取り組んできました。今は、その経験や専門知見を組織として生かし、戦略から実装まで一貫して支える体制を、さらに整えています。
お客様の事業を理解し、課題に向き合う。そのうえで、クリエイティブ力を問題解決に生かす。この取り組みを、チームとして強めています。
経験が、判断の力になる。
gootboxでは「AI × STRATEGY × EXECUTION」を掲げ、AIにも力を入れています。制作フローにも取り入れ、スピードの向上とコスト最適化に役立てています。
AIの可能性を、今の能力だけで決めつけることはできないと思っています。新しい発想や、ゼロからイチを生み出すプロセスでも、さらに力を発揮していくでしょう。
その中で、お客様は、さまざまなAIからの提案を見て、判断する機会が増えています。
A案がいいのか、B案なのか、それともC案なのか。それぞれに理由がある中で、自社の状況や目的に合うものを選ぶ。その判断に、私たちの経験や専門知識が生きると考えています。
私たちのMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)にも、「経験が未来を創る」という項目を入れています。
プロフェッショナルの経験と創造力が、テクノロジーと融合して、新しい価値を生み出し続ける場所をつくる。これこそがgootboxの「Vision」です。
AI時代の、プロの価値。
私たちは、お客様の課題に真摯に向き合う会社です。
AIは、お客様も活用しています。では、その中でプロフェッショナルとして何が重要になるのか。
事業を理解し、選択肢を見極め、なぜその案を勧めるのかを示せること。そして、お客様の考えや懸念を聞き、納得して進められる関係を築くことだと思っています。
専門性を磨き、人間力を育てる。
社員には、自ら学び、知識を深め、経験を積んでほしいと伝えています。職人のように、自分の専門を磨き続ける姿勢は大事です。
同時に、その知識や経験を、相手のためにどう生かすかも大切にしてほしい。
知識、経験、判断力。それを生かす誠実さや、信頼関係を築く力。私たちは、それらを含めて「人間力」と考えています。
専門性と人間力を磨き、その価値を正当に評価してもらえる存在であってほしいと思っています。
戦略も、実装も。
判断するという孤独な作業。
今、「AIが出してくる膨大な情報を、一つひとつ判断する作業」に、誰もが直面しているのではないでしょうか。これ、実はけっこう孤独な作業だと思っています。

どれももっともらしい。でも、自社にとって本当に最適なのか。本業じゃない領域となると、これが難しい。それをまたAIに聞いて、堂々巡り……。
そんなときに、状況を理解し、判断の理由を一緒に考えられる相手がいる。私たちは、その役割を担いたいと思っています。
共に考え、責任を持つ。
事業全体を俯瞰し、現場を深く理解する。経験とノウハウで、本質的な課題を共に解決し、共に責任を負えるパートナーでありたいと考えています。
お客様が抱える課題の答えって、実はお客様自身の中にあることが多かったりします。ただ、まだ言語化されていなかったり、ご自身でも気づいていなかったりする。
私たちの役割は、その奥底にある課題を「共に解く」こと。
gootboxは、クリエイティブの価値に加えて、真摯に向き合う姿勢についても、お客様から評価の声をいただくことが多いです。
「当事者」として、それでいて「第三者」でもあるプロフェッショナルな存在。
社外だからこそ客観的な視点を持てる。そのうえで、誰よりも真剣にお客様の課題に取り組む。これが私たちの姿勢です。
一方的に解決策を提示せず、お客様に「問い続ける」ことで、ご自身の中にある答えを引き出すお手伝いをする。
「共に解く」、そして「問い続ける」。
この2つのアプローチで、お客様自身もまだ気づいていない課題に向き合い、一緒に未来へと歩んでいく。それが、私たちの目指すコアな価値です。
入り口は柔軟に。選ばれるのは価値で。

「予算が限られていて」というご相談も少なくありません。小回りが利き、限られた予算でも解決案を提示し、クオリティを担保する。その柔軟性も、私たちの武器です。
ただ、それはあくまで入り口だと考えています。
対話を重ねるうちに本当の課題が見え、「それなら、もっとこうすべきですよね」と提案が広がる。そして、「この価値なら」と納得して投資していただく。そうした関係性が理想です。
だからこそ、提供価値をきちんとお伝えすることを大切にしています。最終的には、その価値で選ばれる存在でありたいですね。
長く並走し、相互理解が深まれば、背景の説明や認識合わせにかかる時間も減らせます。その分、クリエイティブに予算を充てられる。双方にとって理想的な形だと思っています。
gootboxで働くということ。

まず、人間性。
一緒に働く人に、まず求めたいのは人間性です。
経験や知識は、もちろん大切です。その土台として、相手に誠実に向き合い、異なる考えや専門性を尊重できることを重視しています。
自分の強みを発揮しながら、仲間の力も生かせる。お客様にもチームにも、信頼を積み重ねていける。そうした人間力を持つ人と、一緒に働きたいと思っています。
自分に投資し、変化を楽しむ。
自分に投資できる人であってほしいですね。
新しいことを学び、知識を深め、経験のないことにも挑戦する。自分の成長のために、時間や力を使うことを大事にしています。
そして、前向きで明るく、AIの時代を楽しめる人。
「これを使ったら、どんなことができるだろう」と考え、試してみる。変化を楽しみながら、自分とチームの可能性を広げていってほしいと思っています。
採用でも「箱から出る」。
現在、営業・プロデューサー職の求人を出しています。基礎的なスキルと人間性を土台に、ここでも「getting out of the box(枠を超える発想)」を重視しています。
提案力、人との関係づくり、進行管理など、人によって強みは違います。その人がどんな役割で力を発揮できるかを見極めたいですね。
gootboxには、ユニークな経歴の持ち主も多いです。例えば、ソニーの半導体部門から映像制作へ転身してきた人材も。情熱でキャリアを切り拓いていました。
どの会社にいたか、何を手がけたかに加えて、何を学び、どう人と関わり、これから何に取り組みたいのか。そうした面を大切にしたいと思っています。
箱の外へ、その先へ。
一冊の本が、原点に。
実は「箱から出る」という言葉は、gootboxをつくる前、前の会社にいたときから大事にしていた言葉なんです。
もとになっているのは、『自分の小さな「箱」から脱出する方法』という本のメッセージ。
この本で言う「箱」とは、組織内での「自己欺瞞」や、問題を他人のせいにして自分を守ろうとする姿勢のこと。こうしたバイアスが、仕事に与える影響は大きいと考えています。

私たちは、そのメッセージをさらに広く捉え、それぞれの「getting out of the box」を大切にしています。
「箱」から出て、みんなで前向きに問題解決に取り組む。そうした姿勢で、つねに新たなステージに目を向けていきたいと思っています。

経験と専門知識、判断力。
そして、お客様や仲間と信頼関係を築く人間力。
その力をAIと掛け合わせ、新しい可能性へつなげていく。
それこそが、gootboxの強みです。

石井 宏幸 Hiroyuki Ishii
株式会社gootbox 代表取締役 CEO
総合広告会社でデジタル広告の黎明期からIT企業広告や組織づくりを牽引。アイ・エム・ジェイ(現アクセンチュア)では営業・プロデュース本部長として、先端テクノロジーを活用した施設開発や企業のデジタルマーケティングを支援。その後、株式会社gootboxを設立。事業・マーケティングの視点とクリエイティブをつなぎ、戦略から実装までを見据えた課題解決に取り組む。